乳がんとは

乳がんの早期発見と治療
これで安心

乳がん知って!

乳がんは他の癌よりも比較的進行が緩やかであることが知られています。30歳を越えた頃から増え始め、40代の終りから50代前半にかけて最も多くなります。日本では増加傾向にありますが、適切な治療を施せば大抵のケースでは根治できます。早期発見するためには病院での定期検診が何より大切です。

乳癌の遠隔転移

乳がんは初期の段階から血液やリンパを通して肺転移や肝転移・骨転移などを起こすことがあります。このように遠隔転移を起こしている乳がんを転移性乳がんと言います。また、手術を行った後に見つかった場合は再発乳がんと言います。

乳がんの症状

乳がんの症状としては乳房にしこりができるのが一般的です。しこりを作らないタイプの癌では乳首から血性の分泌液が出てくることがあります。また、特殊な乳がんとして知られるパジェット病の場合は、乳首を中心として湿疹のような症状が出ます。その他、頻度は少ないですが、転移によって腋のリンパ節が腫れる場合があります。

乳がんの診断と検査

乳がんの診断は視診と触診を行うことから始まります。これに加えてレントゲン検査や超音波検査も行います。また、しこりではなく乳頭から分泌液が出ている場合の患者さんには、乳頭から造影剤を入れレントゲンをとる乳管造影検査や、細いカメラを挿入して乳管を観察する乳管鏡検査を行います。これらの検査で癌と診断された場合には、CT・MRI検査で癌の拡がりを確認したり、病変部の細胞を採取して細胞診・組織診をします。

乳がん治療は手術が基本

乳がんの治療には手術による外科療法が基本です。癌の発生した乳房全体を切除する乳房切除術と、しこりとその周囲の乳腺だけ切除して乳房のふくらみを残す乳房温存手術があります。放射線治療は手術後の残存乳房や胸壁に対して照射する場合と、転移・再発した部位にする場合があります。副作用としては皮膚炎や肺炎が起こることもあります。

抗がん剤治療と内分泌療法

化学療法(抗がん剤治療)は乳癌の再発防止のためと転移や再発した場合に行います。副作用は使用する抗癌剤の種類によって異なってきますが、脱毛や吐き気・白血球の減少・口内炎・下痢などがあります。その他では、女性ホルモンを抑える薬を服用する内分泌療法も行います。大半のケースでは手術に他の療法を組み合わせて治療にあたることになります。

乳がんの発生要因

乳がんの90%程は乳管から発生する乳管がんが占めています。また、5〜10%が小葉から発生する小葉がんです。乳癌の発生原因には性ホルモンの一つであるエストロゲンが深く関わっていることが分かっています。もともと体内でのエストロゲン・レベルが高いというのも危険因子ですが、閉経後に行ったホルモン補充療法や経口避妊薬の服用も同様にリスクを高めます。また、発生しやすい生理的特徴には初産年齢が遅い・出産歴がない・授乳歴がない・閉経年齢が遅いことなどが挙げられます。生活習慣としては、長年にわたる飲酒がリスク要因になっていることは疑うことはできません。